病院長あいさつ
当院は、昭和44年8月25日に島根県立湖陵病院として開院し、平成20年2月1日からは現在地に移転新築し、病院名称も島根県立こころの医療センターに改称しました。
当院の医療方針である「私たちは 地域に開かれた緑薫る癒しの丘で 集う人々の誇りと希望と喜びを大切にし 一人ひとりのこころに寄り添う医療を提供します。」を基にして、医師・看護師・心理士・作業療法士・精神保健福祉士・薬剤師など多職種が連携を密に取りつつ、患者さんの治療に日々あたっています。
当院が担うべき役割・特徴として、「精神科救急・急性期治療」「児童思春期医療」「司法精神医療」「災害精神医療」「精神科医療に携わる人材育成/人材派遣」が挙げられます。
- 精神科救急・急性期治療
精神疾患全般の診療にあたります。病状が悪く、速やかな治療を要する場合は、救急対応も積極的に行います。令和6年3月からは、mECT(修正型電気けいれん療法)を開始し、治療の選択肢を広げています。 - 児童思春期精神医療
開院当初より、子供のこころの治療にあたっています。全国的にも珍しい小中学校の分校(若松分校)を併設しており、教育と医療の密な連携が可能です。また思春期専用の病棟も有しており、家庭的雰囲気の中で入院治療を行っています。 - 司法精神医療
平成29年10月より医療観察法病棟を開棟し、重大な他害行為を行った患者さんの治療及び社会復帰への支援を行っています。また刑事精神鑑定を行い、被疑者の犯行当時における精神障害の有無やその影響について、判断しています。 - 災害精神医療
災害や新興感染症発生時に、精神科医療の援助を行います。当院は、災害派遣精神医療チーム(DPAT)を有しており、被災地へ迅速に派遣しています。また災害拠点精神科病院として、被災時に診療機能が保てるよう平素より備えています。 - 精神科医療に携わる人材育成/人材派遣
精神科専門医制度の基幹施設であり、精神科専門医および精神保健指定医の育成に力を入れています。医学生や看護学生などの臨床実習も幅広く受け入れています。また、島根県立中央病院や隠岐諸島の医療機関等への診療支援を行なっています。
これからも新たな役割を模索し、時代が求めるもの、地域が求めるものに応え、より質の高い医療サービスが提供できるよう、職員一同、努力を続けて参ります。
島根県立こころの医療センター
病院長 挾間 玄以