島根県立こころの医療センター

診療案内

復職(リワーク)について

休職中の方へ

近年、急速に経済・社会的情勢が変化する中で、職場において強い不安や悩み、ストレスを感じる人の割合が増加しています。
当院デイケアでは、メンタル不調で休職中の方、再就職を目指す方に対する支援を行っています。

リワークとは

メンタル不調により休職した方が復職することを意味します。当院デイケアでは、必要に応じて関連機関と連携を図りながらリワーク支援を行っています。他医療機関へ通院中の方も利用できます。勤務先の復職プログラムとの併用も可能です。

利用目的

  • 復職に備えた体力づくりとして
  • 生活リズムを取り戻すきっかけとして
  • 仕事に必要な集中力や記憶力などのリハビリテーションとして
  • 上手な気分転換の仕方、ストレス対処の仕方を考える機会として
  • 人と接する場に出かける練習として

*皆様それぞれの目標に合った利用の仕方を一緒に考えます。

リワークはデイケアの中で行っています。
各種プログラムについては、デイケアの「活動内容」をご覧ください。

特徴あるプログラムの紹介

NEAR (認知機能リハビリテーション)

認知機能リハビリテーションを行います。認知機能とは注意、記憶、問題解決など日常生活をしていく上での基礎となる能力です。この機能はうつや統合失調症などの疾患により低下することがあると言われています。NEARでは個人の特性に合わせて、パソコンを使ったトレーニングを行ったり、グループで話し合ったり考えたりする時間を持つことで、この基礎となる能力を高めることを目的としています。

D-MCT(うつ病のためのメタ認知トレーニング)

うつ病のためのメタ認知トレーニングを行います。ドイツで生まれたうつ病の治療のための新しいコンセプトに基づいたプログラムです。うつ病の患者さんの多くは特徴的な思考パターンがあり、それにより気持ちが落ち込んでしまいがちです。陥りやすい思考や、よくみられる症状に対して、ワークやグループディスカッションを通じて、自分の考え方の癖に気づき、気持ちの落ち込みを和らげることを目的としています。

SCIT(社会認知と対人関係のトレーニング)

社会認知と対人関係のトレーニングを行います。社会認知とは他者を理解したり、人と関わったりするときの思考のプロセスです。対人場面でのストレスを減らすためには、自分の思考パターン(他責型、自責型、お気楽型)を知ることが大切です。日常生活や人間関係でのストレスを減らし、より過ごしやすくすることを目的としています。グループで話し合いをしながら、他者とのかかわり方について考えます。

OAワーク

復職を想定し、パソコン作業やそれぞれの課題に応じた個人作業やグループ課題に取り組み、仕事に向けた練習を行います。グループ課題では、職場での対人スキルの維持・向上を目的に利用者同士でコミュニケーションを図りながら課題を行います。

リワーク・ミーティング

復職や再就職を目指す方を対象に、軽いストレッチをしたり、悩みを共有したりして、心と身体をほぐします。リラクゼーションに重きを置いたゆったりとした会です。体力・気力の回復を目指しながら自分自身について考えたり、再休職を防ぐためのストレス対処法などを学びます。

創作

創作活動を通して、集中力や対処技能を養います。活動準備や片付けなど、就労を想定したプログラムです。

フィットネス

運動を通してリラクゼーション効果を高め、体力の向上を図ります。グループ活動を通して集団への適応、対人スキルの回復・向上を目的としています。

利用例(半年後の復職を目指す方)

  • 家から出て、生活リズムを整えたい
  • まずは身体を動かしたい
    (フィットネス)
 
午前       フィットネス  
午後   リワーク・
フィットネス
     
 1~2カ月後
  • 慣れてきたので通所日数を増やしたい
  • 同じように復職を目指す方と話がしたい(リワーク・ミーティング)
 
午前       フィットネス  
午後 リワーク・
ミーティング
リワーク・
フィットネス
  創作 ヨガ
 1~2カ月後
  • 復職を想定し、日中活動を増やしたい
  • 認知機能や対人スキルを高めたい(NEAR、SCIT)
  • 事務仕事を想定したプログラムを取り入れたい(OAワーク)
 
午前 NEAR OAワーク NEAR フィットネス OAワーク
午後 リワーク・
ミーティング
リワーク・
フィットネス
SCIT 創作 ヨガ

会員施設

当院デイケアは、復職準備や再発予防を目的としたリハビリテーションに注力しています。日本うつ病リワーク協会は、うつ病やメンタル不調からの職場復帰(リワーク)支援の質向上を目的とした専門機関です。協会から得た知見を活かし、プログラム内容、支援体制、専門性などの向上に取り組んでいます。職場復帰に不安をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。